めっきり寒くなった晩秋の候
夜の時間も長くなり、色々ともの思う事が多くなった。
今週は月曜日からずっと、自分の半分くらいがムードになっていた。
この落ち葉の季節のように、華やかなゴールドやオレンジの葉が枝から落ちて行き、だんだんと、乾いた深い茶色の枝が観えて来た。
そして、その枝の間を冷たい風がヒューッと通り抜けて行く感じ。
そんなムードで昨日まで、毎朝目が覚めた。
この時期はたくさんの人がそんな気分になっていると聞いているので、ヨガをゆっくりして、そんな重苦しいような、深い寂しさのような、乾いたようなムードが自分にどんな影響を及ぼしているか観察していた。
感情を出したくても発散出来ない、誰かに聞いてもらおうと思う気にもなれない、そんなムード。
それが昨日の朝、ヨガの後、自分からすっと消え去って行くのがわかった。
だから再び、クリエーティビティーも戻って来て、ハートビートもノリのいい音楽のように聞こえるようになり、下手な歌を大きな声歌えるようになった。
そして、満月の夜に「大人のチョコレートタルタ」を作ってみた。
①
自分の好きなクッキーを150g細かく砕いて、
大さじ1杯のレーズン(他のドライフルーツでもよい)を細かくきざんだものと、
シナモンパウダー(好みによりナッツ類をきざんだもの)を合わせ、
柔らかくとかしておいたバダー90gをよく混ぜ込み、
(好みでラムやブランデー、クアントロなどを少々入れても風味がよい)
ケーキ型にベーキングシートをひいたものの中に薄く平たく入れ手でぐっと押さえ冷蔵庫に入れておく。
②
鍋に200ccの生クリームを入れ弱火で温かく加熱し、その中に200gのダークチョコをきざんだものを入れ泡立て器でよく溶かし、全体が混ざり、チョコにつやが出て来たら手早く①の中に1−2cm位の厚さにしての平たく流し込む。
そして冷蔵庫で冷やして、冷たくなったらシナモンパウダーとココアパウダーを振りかけて出来上がり。
☆リッチなので2cmくらいのキューブを美味しい紅茶と一緒に少しいただくのが丁度いい。
超簡単!
これは初めて挑戦する人でも絶対失敗しないし、誰に食べてもらっても美味しいと絶賛される。
ついつい食べ過ぎてしまうのでご注意を!
セビリアにはフラメンコやその音楽を勉強しに来ている日本人が沢山いる。
皆控えめで遠慮しているのか?こちらから声を掛けないとなかなか話す機会が無い。
私は、フラメンコの時に叩く四角い箱=「カホン」と呼ばれるドラムを勉強している日本人と去年初めて知り合った。
彼の場合は毎朝カホンをレッスンしている練習場が、私のオーガニックのコルドプレスのオリーブオイルを手配してくれているモンシェと言う名の女性との待ち合わせ場所なのだ。
だから話すようになったのだが、初めて目が合った時ニッコリ笑ったたった1人の日本人で、その人が私のここセビリアでの生活の中で唯一日本語を話す相手。
この広いスペインで、日本人ですごく一生懸命練習しているので、観ていると、私もがんばろう!というエネルギーをもらう。
だから今夜少しそのチョコタルトをお裾分けに行った。
日本語のもう読み終わった「さくらももこ」先生の本と一緒に。
「今日は満月だから、チョコタルト2切れある方好きな人と食べてね。」
と言って渡したら。
「へへヘー。ありがとう。」
と照れくさそうに受け取った。
こうして時折日本人のナイーブなエネルギーに触れるのはハートが安心する。
私も含め、故郷を離れて異国で生活している人たち。
山も谷もあるけど、大きな翼をしっかり広げて広い広い大空に向けて羽ばたこう!
この大空はこの地球全てに繋がっていて、大宇宙への大きな扉なのだから。
with love kamala