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輝く☆ スペイン・アンダルシア地方でのエピソードをご紹介します♪
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コーラルのガスパッチョの絨毯
一昨夜のことである、海の家について、ゆっくりと1日を過ごした次の日、いつものように遅めの夕食の準備をしていた10時頃。
ちなみにスペインでは夕食は9時過ぎから始まる。
その前日はプラナーダのテレビ出演の撮影があり、夕食が深夜12時ちかくになってしまったので、(今日は少し早めに)と思いながら、ガスパッチョを作った。
ガスパッチョとは前に載せたのだが、アンダルシア地方の伝統的な夏の冷たいスープ。
ローフードには最高のお料理。
美味しくて、お腹もいっぱいになるし、簡単に作れる。
http://kamala.jugem.jp/?day=20100506
その日は前日農園から購入したよく熟れた赤いトマトがあったので、ほとんど我家の夏の主食のガスパッチョを作った。
最高にきれいなサーモンピンクに近いオレンジ色=コーラルに出来上がった1.5Lのガスパッチョを、筒型の大きめのタッパウエアーに移し、冷蔵庫で冷やそうと思い、片手で持って、もう片手で冷蔵庫のドアを開けたとたんに、手がスルッとすべった。
次の瞬間、真っ白の石のキッチンの床に立っているはず私は、美しいコーラル色のガスパッチョの絨毯の上に立っていた。
ギャーッと叫んだ。
ショックだった。
大さじ一杯しか味見をしなかったその最高に美味しい、最高に美しいガスパッチョはあっという間に私のターコイズのビーチサンダルの下に,絨毯として敷かれた。
最低!
上の叔父の家で、前日の撮影が放映されていたテレビプログラムを観ていたプラナーダが叫び声を聞いて降りて来て、
「あー、僕もやったことがあるんだよ。これー・・・。片付け手伝おうか?」
と、とてもフレンドリーに声を掛けてくれたが、私は超、ふてくされて。
「大丈夫、ほっといて、テレビが観たいのならみててくれ。」
と機嫌悪くアンフレンドリーに答えたので、彼は素直にテレビを観に行った。
その後、従兄弟がグラスにガスパッチョを入れて差し入れてくれたが、私はまだふてくされていた。
夕食も機嫌の悪いまま、無理矢理胃に押し込み、せっかくの差し入れのガスパッチョも喉が通らず、半分残し、早くベットに入った。
次の朝。
トイレで和尚の本を何気なく開いた。
和尚のお父さんが家を建てた話しが書かれていた。
和尚家は彼が子供の頃とっても貧乏だったので、お父さんは家の建て方を知らずに、自分の手で家を建てた。全く愚か者としか言いようがないが、家の建て方を知らない和尚のお父さんは自分1人で初めて作った。何ヶ月もかけてその家は完成した。
そして、家族全員が入居する予定の8日前に雨が降った。
その日はお父さんは出張に行っていた。
家はその日の大雨で崩れ落ちた。
和尚はそれを観てとても悲しかったが、すぐお父さんに知らせた。
返って来たお父さんは、崩れ果てた自分の家を見て、何と!
「私はなんてついているんだ。もし8日後に皆が入居した後にそれが起こったなら、私の子供たちや家族を全て失う所だった。本当に良かった。」と言い。その後、彼は村中に甘いお菓子をお祝いに配って周り、世界で一番幸せな人となったそうだ。
これを読んで、私はその朝ずっと考えた。
そして昼食時に、「私のガスパッチョ事件をどのように考えれば良いか?」と、プラナーダに質問した。
「和尚のお父さんの場合は家族が全員助かった。
だけど、私のガスパッチョ事件は、トマトとキュウリとピーマンを無駄にし、白い床をコーラル色に染め、私の足をガスパッチョパックにしただけで、何も利点はない気がする」
と・・・。
プラナーダは無理矢理利点を見つけようとしたが、私は納得いかなかった。
まあ、このプログに記事を載せることができたくらいのものかしら・・・?
With love kamala